2007年5月31日 (Thu)

Saint-Expery


Delbard 2003, France

丁度彼が墜落死した時に乗っていた飛行機の残骸が見つかった。。などという小説を読んだところでした。
いつまでも謎を残して。。困った人だこと。

デルバールが1960年代に一度発表した薔薇で、改良の後再発表したもののようです。一応作出は2003ということに。
写真を撮るのに相性が悪いバラってありますよね。いつも時期を逃すの。
この人、難しかった。これは2番花です。一番花はもっとみっちり花びらが詰まっていました。
かなり濃厚なローズ香があり、花は長く咲き続け、8センチ大のが3つほどの房で咲きます。花形はカップアンドソーサーからロゼットになります。
背丈は大きくなくて1m程度ですが、結構横にはります。しかしめっぽう丈夫です。まとめるととっても良く咲く丈夫で元気なHTです。
デルバールの薔薇の良い点は、何といっても香りです。あと丈夫さ。HTですけどね。

ついでに学会でトンボ帰りのWashington D.C.
capital hillの夜景でも。



2007-05-31 00:36 in 薔薇と庭 #

2007年5月29日 (Tue)

summer song


David Austin 2006, England

新しい薔薇です。あらゆる意味で新しい。
Jubilee celebrationのブリードですね。
花の形、大きさ、そっくり。色合いだけがさらに煉瓦色を増して、絶妙なコントラストになりました。
花は8センチ程度、房咲きで重たく首をたれますが、咲き始めはしゃんとしています。
病気は出ませんし、シュートもよく出ました。大きめに育つようです。
150*150ぐらいは場所をとりそうです。
香りも濃厚ですね。お花屋さんの香り、だそうですが。私にはミックスフルーツ香にしか感じられないのですが。すこしエキゾチックな感じがする香りです。
ガーデンをお勧めします。周りにグリーンが多い場所や、あわい色のバラでそろえた場所のさし色に良いと思います。


2007-05-29 01:24 in 薔薇と庭 #

2007年5月20日 (Sun)

Chartreuse de Parme


Delbard 1996, France

香りの薔薇といってもよいでしょう。素晴らしく豊かなダマスクの香りがあります。
やや横広がりですが、ステムはまっすぐ天を向き、典型的なHTの樹形を作ります。高さは150センチ程度、横にも同程度広がりそうです。
大変丈夫で花つきがよく、また花持ちも良く、切り花にも最適。
青薔薇族にも分類できるような濃いヴァイオレットのバラですが、弱いところは全くありません。大株になって、たくさん咲いている姿を今から夢に見そうです。

スタンダールの名作、”パルムの僧院”にちなんだ命名。

ちなみに作品は神父になったのに色恋に悩む青年の物語。さらにちなみに、”赤と黒”にちなんだRouge et NoirもDelbardは赤薔薇の名前にしています。
色合いはパルマヴァイオレットである、とDelbardは記載しています。スミレ色よりはちょっと濃いと思うのですが。秋花はたしかに淡いスミレ色。
僧院だからBishop's Violetかと思いましたが。



2007-05-20 21:36 in 薔薇と庭 #

2007年5月18日 (Fri)

Crown Princess Margereta


David Austin 1999, England
たおやかな薔薇は素敵です。でも、強い薔薇はもっと素敵。
この薔薇は大柄なHTのような強い薔薇ですが、花は房咲きでたくさん咲き、全体のイメージはとってもとってもエレガント。
枝ぶりだけが直線的です。
扱いにくい枝と秋に咲きにくいのでいま一つ人気がないです。
香りも素晴らしいし、花はとっても素敵なのですよ。切り花にも向きますし。広い場所があれば育ててほしい薔薇の一つです。
枝を誘引してあげたいので今年はフェンスに移動するつもりです。
Crown Princess Margeretaはヴィクトリア女王の孫娘でスウェーデンの王妃になった方。HelsingborgのSofieroに素晴らしい夏の宮殿の庭を造りました。



2007-05-18 22:34 in 薔薇と庭 #

2007年5月17日 (Thu)

The Ingenious Mr Fairchild


david austin 2003,england
この薔薇の素晴らしさはなかなか伝えにくいものがあります。
庭でしなやかなステムにふわふわと玉のような花をたくさんつけて風にそよいでいる姿、って、実物を見ていただかないとね。
ほらほらって言っているような素敵な雰囲気を持っているんです。
香りも素敵なフルーツ香だし。もちろんひとつひとつのお花もとっても美しいのですよ。ボウリングもしないし。
ツル薔薇仕立てにするととっても素敵です。
庭では一番のお気に入りの一つ。


2007-05-17 22:54 in 薔薇と庭 #

2007年5月16日 (Wed)

Gentle Hermione


2006発表のERで、大型のシュラブ。
かなり奔放に横張に枝をのばします。
花はご覧のようなかわいらしいアプリコットでロゼットになりますね。
香りは強め。少しミルラがあるなあ。。
すごく丈夫です。
ここ数年のERは耐病性は抜群に向上しています。

ハーマイオニは有名なシチリアの王様レオニタスの王妃で、とっても優しい人だったとか。
王女ペルディタを獄中で産んだとか。
シェイクスピアの冬物語、からの命名です。
ペルディタ、が交配親に入っているのかな?




2007-05-16 23:08 in 薔薇と庭 #

2007年5月14日 (Mon)

Gene Tierney


Guillot 1999, France
かわいらしい薔薇です。ギヨーのバラには珍しく小さくてコンパクト。60センチ程度のストレートな樹形で鉢植えにぴったり。難点は小さくてもHTで、花数が少ないことでしょうか。でもとっても花持ちがよくてずっと咲いているので楽です。
少しうどん粉がでますが、コントロールは可能。あまり枝の更新は早くなくて育ちが遅い感じがします。気温があがるとアンバーがかった微妙な色合いになってこれまた美しいですよ。
香りはミルラ系。


2007-05-14 21:44 in 薔薇と庭 #

2007年5月13日 (Sun)

Lichfield Angel


David Austin 2007, England今年の新作ERの中では、やや大柄なほうでしょうか。ソフトなほとんど白といってもよいようなアプリコットカラー。開ききると完璧なロゼット咲きになります。香りはあまり強くないようです。樹形は横張り、というか、ERらしいやや乱れたシュラブになります。縦に伸びる枝と横に伸びる枝が交雑するような感じ。枝はとってもしなやかだし、大変丈夫なので、庭の後方でも苦労しないと思います。Lichfield Angelというのは、Lichfield大聖堂で発見された8世紀のライムストーンのパネルで、大天使ガブリエルの彫像が彫られたものだそうです。まだサクソンの彩色が残っている考古学上の重要な発見だそうですよ。ライムストーンのパネル、ということで、この色合いのERの名前になったのでしょうね。



2007-05-13 22:52 in 薔薇と庭 #

2007年5月12日 (Sat)

Lady Emma Hamilton


David Austin 2006,England

昨年のERは傑作ぞろいで、早く手元で咲かせたいものとこの春が待ち遠しかったです。
この薔薇は小ぶりですらりとしていてとっても丈夫。何もしないのに葉っぱはつやつやです。花は7cm程度の程よい大きさで、きれいなカップ咲き、強めのフルーツ香。ほぼ完璧なカップ型の花で、均一なレンガ色をしています。
Pat Austinに近い感じがしますが、小型で扱いやすく、花のもちがよいようです。秋花がとっても期待できそう。

Lady Emma Hamiltonはネルソン提督の愛人ですって。トラファルガーの海戦200年を記念して名づけたんですって。
微妙ですよね。。負けたほうにしてみれば。。。しかも記念が愛人のハミルトン夫人。。絶世の美女だったらしいけど。。。どうなの??
まあ美しい薔薇にはそれなりのストーリーのある名前が必要かな。



2007-05-12 23:05 in 薔薇と庭 #

2007年5月11日 (Fri)

Louis Philippe


Hybrid China Rose/Guerin.N.1834,France
典型的なハイブリッドチャイナで、とがった葉と小ぶりで横張しなやかな枝、中央が少し白くなるカップ咲き。
咲きだしが早いのもチャイナらしい。この花は4月16日のものです。
ルイ・フィリップはナポレオンの後の復古王政につづく7月王政(典型的ブルジョワ支配型、制限制選挙制で知られる)の王様。フランス最後の王です。オルレアン公の血筋なのでオルレアン朝といわれる王政でした。
あまり有名でもなく(最後の王様という以外には)、優れた部分もない(失礼!)な方ですのに、なんでこんな素敵なバラの名前になったのでしょうね。フランス2月革命で追放されてしまったのですよ。先日のフランス大統領選を見ていて、フランスは政治の国だなあと実感しました。血を流して手に入れた参政権なんです。良くも悪くも選択をしていく義務があるわけですね。

2007-05-11 23:36 in 薔薇と庭 #

2007年5月10日 (Thu)

月月粉-YueYueFen-


Hybrid china rose/unknown breed-China

庭薔薇今年の一番乗りはこのチャイナローズでした。
あまり見てもいない時期に葉の陰で咲いてしまって、ちょっと虫食い。
この薔薇はほんとに丈夫なチャイナで大きな薔薇の日陰で放置状態なのによく咲きます。
毎年日当たりのいい場所に移動しようと思いながら、あまりに丈夫なのでついついそのままになってしまっています。
しなやかな細い枝ですのでたぶん日当たりが良ければ伸びるのでしょう。
やわらかな香りとチャイナらしい少し反りかえる花弁がかわいい薔薇です。


2007-05-10 21:45 in 薔薇と庭 #

2007年5月9日 (Wed)

Francis Dubleuil


Tea rose/Dubreuil 1894, France

赤薔薇族としては外せない名花。今年は3番目の開花になりましたが相変わらず早い時期から咲いています。もう一番花は終わり。次のつぼみが上がってきています。
元来赤薔薇はあまり好きでなかったのですが、この薔薇の黒赤の素晴らしさと濃厚な香りのせいですっかり赤薔薇族に。
teaとかhybrid perpetualとかいろんな分類をされていますが、枝ぶり、葉の様子、香り、たぶんティローズでいいじゃないかと思います。
うどん粉に弱いのも定評がある感じで、何年たっても春は葉っぱが縮れています。枝はごつくて葉っぱは離れてつき、横張に、縦に奔放に太い枝をのばします。とげも鋭い。
しかし、この薔薇の美しさはそんな欠点をすべて打ち消すほど。また、花付きのよさや秋の花のそれは凄みのある深い美しさはほかに代え難いものです。それに、香り。薔薇が咲いたことに香りで気づかせてくれるのはこの薔薇。そろそろ開いたかな?という朝、ベランダに出ると花より先に香りが届くのです。
写真が難しい薔薇の代表でもあります。。。

2007-05-09 23:41 in 薔薇と庭 #

2007年5月8日 (Tue)

Gipsy Boy


Zegeuner Knabe
Bourbon rose/Geschwind 1909, Germany
ドイツ語の名前もそのままジプシーの若者、です。あのバイオリンソロの名曲”ツィゴイネルワイゼン”のツィゴイネル、です。ボヘミアンの、ジプシーの、という意味で、少々魔性のような意味を含みます。魅入られたらわが身を滅ぼすような、そんな魅力をうまく表現した命名だと思います。
短いステムでたくさんの花を房でつけてくれて、2m程度にツルを伸ばすので、小さめの壁面などによいと思います。
成長はやや遅め、耐病性はよく、春一季咲きですが秋にはたくさんの実をつけます。
うちでは3年目になる薔薇です。軒下の壁面に誘引しています。やっと花数が増え、枝も充実してきました。
残念ながら写真のような花形は長くはもたず、オールドらしくパープルグレイに退色します。でもそんな変化も私は大好きです。

2007-05-08 21:23 in 薔薇と庭 #

2007年5月7日 (Mon)

William Shakespeare 2000


David Austin 2000年作出
ERの赤薔薇は名花が多いですが、この薔薇はまた傑出した薔薇です。横張の低い背丈にたっぷりのクリムゾンレッドのロゼット花をつけます。
とっても豊かなオールドローズの香りがあり、一輪咲くとベランダ中が幸せな香りになるほどです。
中程度のシュラブになるはずなのですが、うちでは地植えにしたとたんに調子を崩しました。昨秋堀りあげて鉢に戻したところ、見事に復活。初年度に出たうどん粉も全く出ず、他の誰よりも早く咲きだしています。
かなり多肥を好むのと、加湿を嫌うようです。(薔薇はほとんどそうだと言われそうですが。。)だから鉢植えできっちり肥料を上げながら水やりは控えめにしたのがよかったのだと思います。これだから赤薔薇はやめられない。



2007-05-07 21:21 in 薔薇と庭 #

2007年5月6日 (Sun)

Sister Elizabeth


David Austinの新作です。
今年は一年遅れでなく大苗が入荷したので情報不足ではありましたがいくつかお買い上げ。
この子は比較的小柄、という情報のみでした。
すごくしなやかな枝で少しモーヴがかったピンクロゼット。
やや強めのオールドローズ香があります。
花持ちもよさそうです。今日で開花3日目、崩れることなく強風に揺れています。
風情のあるバラで、明らかにコンテナ向き。
初年度らしくうどん粉が少し出ましたが耐病性はよいと思います。
枝が細いので支えがあったほうがいいかもしれません。

シスター・エリザベスはウェールズにあるシトー派系の修道院、Holy Cross Abbeyの修道女で、長いこと薔薇を育てていた方、とのこと。
控え目な美しさが似合うネーミングです。


2007-05-06 16:38 in 薔薇と庭 #